唇   1  







映司はアンクが大好き!!
大好物と言っても過言ではない!!!

当り前かっ!!あんなに綺麗なんだから。
誰かに盗られないようにと、自分なりにボディーガード兼2人の時間いわば
デートと言うやつに誘うわけだ。


だからお金がない中・・・色んなお店へ連れてっている。

<イエスッ!!!!!>

お金がないのは、残念極まりないけどね・・・はぁ〜〜〜〜。
バイト増やさなきゃ。知世子さんの所だけじゃやっぱり苦しいし。
ってか前借してるし。


そんなことはどうでもいいのさ。
明日は明日の風が吹く〜〜〜〜寒〜〜〜〜い。懐が・・・・。




そうそう!!今日は中華。韓国料理店だ。
ここは辛さが選べるとっておきのお店だ。
俺は10段階ある中で、結構な位置の4段階だ。

アンクがアイスしかあまり食べないので(俺が誘う以外ね)反応がもうすでに楽しみで
ワクワク状態な俺。

辛〜〜〜い(涙)!!!!!!なぁ〜〜〜〜〜〜〜〜んて泣きついてくるかも(ウフッ)

まあそれはすっごく美味しいシチュエーションだね。
まぁ〜〜〜まずそれはないけどね。皮肉屋の我慢強い天然ちゃんだからね?!


天然ちゃんって萌えるよね?君たち萌えない?萌えないやつはここから入ってこないでくださいよ?
ってか敷居をまたぐな?!的な???
俺だって怒る時は怒りますよ?!




バレバレなんだけど、アンク俺と食事に行くときは、いつも以上に服に気を付けてる。

どんな服着てもアンクはアンクなのに・・・。

俺そういう乙女心分かってないのかな?両思いじゃないけどさ〜〜〜。
女の子って具体的に言っちゃうけど松○あややの曲で、

♪迷うはセークシ―なの?キュートなの?どっちが好きなの〜〜〜?♪

ってあったじゃない?
だからアンクもかな〜〜〜なんて思う男火野映司ここに見参!!

いざ、参る!!!

ってどこの時代だよ〜〜〜。




アンクもテンション高いらしくよく喋って、笑って・・・この笑顔にノックダウンだよ。

他の男の人も女の人もアンクを後ろ髪惹かれるように見ていくよ。
だから俺もスキンシップ多めにアンクのこと聞いたり、くだらないことで2人で笑ったり。




あ〜〜〜〜中華屋さんに着く予定だったんだけど、まだ喋ってたかったなぁ〜〜。

まぁ遠足は家に着くまでが遠足っていうもんね?

家に着いても2人きりだけどね?




カラカラカラ〜〜〜〜
“あらっ!!いらっしゃい”
「おばさん〜〜いつもの席で大丈夫?」
“大丈夫だけど、ちょっと映ちゃん。こっち来て?”

「ん?」

“いいから!!!”

「じゃあアンクそこの席に座ってってね?」
「分かった。早くしろよ?お腹ペコペコなんだからな?!」かわええ〜〜発言。
「それにじゃんけん負けっぱなしだから意地でも勝手みせるんだから!!早く戻ってこいフンッ。」
やっぱりかわええ〜〜〜〜。
と言うが否や、早速メニュー表をがん見している。



「そうそう。どうしたの?おばさん?」
“あの可愛い子は誰だい?彼女かい?隅に置けないんだから〜〜〜映ちゃんはっ!!!”
「俺の彼女になってくれるかもしれない、かも、かも、しれない子だよ//////」

“今は草食系男子って言ってるけど、やっぱり引っ張ってくれる肉食系男子が受けるんだから。映ちゃん頑張って!!!!!”

「おばさんありがとう。涙出そう・・・」
“そういうのはダメよ。肉食系!肉食系!それに怪しまれるから早くお行き。シッシッ”


「さぁアンク?何食べる?」
「でもアンクは中華屋さん初めてだし、甘いものばっかりでしょ?たまにはこういうとこにも来た方がいいね?」
「何頼むかはやっぱり俺が頼むね?」
「頼む。よくわからん。全部同じようにしか見えない。」
「とりあえず殆どが赤にしとけって根性がムカつくよなっ!!」

「えっ?!初っ端から愚痴ですか!!!でも食べてみれば分かるんだって!!機嫌直して?ね?」
「わかった。きっと何かが違うんだろうな。映司がそこまで言うなら・・・・・・・」

そうそう。って最後の小声の・・・・嬉しすぎる〜〜〜イキそう。変態だな俺。




「このキムチチゲなんてお勧めだけど、辛さは1でいいよね?」
「何段階まであるんだ?」
「最高レベルが10倍・・10段階までだよ。」



・・・・・・ジィ――――――――――――――――――・・・・・・・・



「じゃあキムチチゲの辛さ10倍で。早く頼め。映司!!」
「アンク?食べ物をそんなに粗末にしちゃいけないんだよ?食べれなくて「頼め!!!!」」
映司の言葉を最後まで聞かず遮ったアンク。


「はい、はい。分かりましたよ。女王様。」

「本当に傍若無人すぎない?そこがまた可愛いんだけど・・・」

「何かおぞましい言葉が羅列されたような気がするが・・・」


「そっそんなことはないよっ!!じゃあ頼むね?」
「未だに頼み方が分からないから頼む。」
「怖いとも言われるしな。」
「そういえばこの前の俺の行きつけで言われたもんね〜〜〜。」
「あれはいまだに笑える。だって本気で怖がってるんだもん。俺いるのに。」
「クックックックッ。」
「////////////早く頼めっ!!!」