赤ずきんとオオカミ2






 赤ずきんとオオカミ 2 







「まったく母さんは心配性すぎるよ。母さんは知らないと思うけど
、いろんなところを回ってきたんだから!」



母さんは一人でお手伝いというものをさせようと思っている節が往々にしてある。

母さんがお店で忙しい時に森などいろいろ歩き回っている映司あかずきんは、
母さんの思惑が見えて少し憂鬱になった。




と、そんなことを考えながら映司あかずきんは今日も場所は違えど、テクテクと
おばあちゃんの家を目指して歩いておりました。

歩いている肩にチュンチュンと泣きながら小鳥さんがやってきました。


「やあ、小鳥さん今日も元気そうだね。この辺りは平和でいいよね〜。」

と、そこへ遠く離れた大木にこの森を脅かすアンクオオカミが映司あかずきんを見つめていました。

森の者たちには、ただ口が悪くて怖がられているだけなのです。




人間には強敵ですが・・・。




「うまそうな人間だな。今日の俺の獲物だ!」

アンク狼は映司あかずきんにロック・オンです。


「小鳥さん、あそこに可愛い狼さんがいるんだけど・・・美人って言った方がいいのかな?」
「どうにかしてお近づきになりたいんだけど知ってる?」


チュンチュン。


「あ〜怖いのは知ってるのね。でもそんな怖そうじゃないよ?」
「逆に可愛いじゃない。威嚇しまくってるあたりなんかが」

「なんかこう自分が怖いから、怖がらせてますオーラバンバンで。」
「不器用なだけじゃないかな〜?あ〜〜あの肢体を組みしだいてあんなことやこんなことを・・・・」


チュン。


「やだなぁ〜意外とアンクって積極的なんだから。」

「誘い受け?それも悪くはないけど、俺的には俺からであって、言葉攻め?で泣かせちゃう感じ?」


。チュン、チュン。バタバタバタ。
(いや〜〜変態がいる〜)


小鳥さん飛んでちゃった・・・。
「あっ少し刺激が強すぎたのかなぁ〜。」
「ごめんね。小鳥さん。でも俺変態じゃないよ。」




妄想が膨らんじゃうだけなんだけどなぁ〜
男はそういう生き物ですよ。

あっアンク何も知らなそうじゃない?
自分でしたこともなさそうだし。
不埒な考えを持たれていると露とも知らないであろう、




アンクはと言うと・・・

赤いパーカーということはあかずきんか?!
ちょうどいいじゃないか!
どんな味か食べてみたかったんだよ。食べ応えがあるってもんだ。
声を優し〜く、優し〜く怪しまれないようにかけることが第一歩だな。